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History using NetBSD/i386


NetBSD/i386の使用履歴[2001.06.16]


大学時代からUNIXにあこがれていたが、当時のUNIX Workstationは高価であり、とても個人で購入できるようなものではなかった。1995年頃(NetBSDを使い始める前)に所有していたFMR-50NBX/T2上では、DOS-Extenderを利用したgccやmule,texなどを使っていたが、開発環境の貧弱さや使用できるアプリケーションの不足に、大いに不満があった。

NetBSD/i386を使い始めたのは、1995年8月にTower型パソコン(Pentium 133MHz)を購入してからである。386BSDやNetBSD-1.0が話題に登り、パソコンで本格的なBSDが自由に使える時代が来たので、そのために新たにパソコンを購入した。

その頃、NetBSD-1.0が既にリリースされていた。Quantum GP(SCSI 4GB)のHDにgeometryの問題でうまくインストールできなかったので、友人kay氏を自宅(アパート)に招いて、インストールを手伝ってもらった。当時の雑誌UNIX USERのNetBSDのインストールについての記事[1]が参考になった。環境設定については、Super ASCIIムック[2]"Linux&BSD"が役にたった。
その後NetBSD-1.1がリリースされたので、アップグレードした。1996年4月にIBM ThinkPad 530CSを購入した。PCMCIA card(3COM 3C589 LANカード)を使えるようにするため、連休中にもかかわらず、kay氏のアパートに持ち込み、NetBSD-1.1をインストールした。当時は、NetBSDのPCMCIAのサポートはオプションになっていた。3C589のドライバもまだなかったため、その場でkay氏に移植してもらった。その結果、自宅では2台のマシンでLANを構成できるようになった。

NetBSD-1.2がリリースされ、アップグレードした。会社でも、だれも使わなくなった古いノートパソコン(FMV-475N/T2,486DX4 75MHz,20MB RAM,3C589,350MB HDD)にNetBSDをインストールし、常用するようになった。

1998年1月にToshiba Libretto 70CTを購入し、これにもNetBSD-1.2.1をインストールしたが、install FDのkernelでは3C589 LANカードが認識できず苦労した。FAT区画にtgzファイルを置いて、インストールに成功し、kernelのPCMCIAドライバで使用するirqを変更することにより、3C589も利用できるようになった。

NetBSD-1.3,NetBSD-1.4に順次アップグレードした。1999年12月に念願のAthlon 700MHz Tower型機を組み立てたが、SCSIカードをNetBSD-1.4でサポートされていないAdaptec 2940U2Wにしたため、やむを得ずFreeBSD-4.1RELEASEをインストールして使用した。この時、始めてFreeBSDを使った。NetBSDと良く似ているが、細かい部分が異なるのが気になった。
2000年6月にNetBSD-1.5がリリースされ、やっと2940U2Wがサポートされたので、Athlon機もNetBSD-1.5をインストールすることができた。NetBSD-1.5から、bainary形式がaoutからelfに変わったが、gcl-2.2/2.3が移行できず、Athlon機以外は、NetBSD-1.4.2を使っている。2001年になってから、kay氏がgcl-2.3をnetbsd-1.5-elfに対応させてくれたので、これから、順次NetBSD-1.5にアップグレードする予定である。

NetBSDやFreeBSDを自習するのは、簡単ではないが、不可能でもないと思う。最近では、雑誌(BSD Magazine,UNIX Magazine,UNIX User,Software Design,...)でも、特集や連載記事が載ることも多いし、比較的大きな書店に行けば書籍(和書、洋書)もそれなりにある。ただし、特に入門時に、身近にアドバイスしてくれる友人を持つことができれば、大きな利点になる。私の場合も師匠のkay氏にはいろいろと助けてもらった。後は、文書やマニュアルなどを良く読むことである。安易に聞く前にまず自分で調べることを習慣づけることも重要である。自分で調べてもやはりわからない点が残ることもよくあるが、その場合でも的確に質問できるようになることが大きい。

また、他の人に教えることで、(自分の)勉強になることも多い。ある程度、自立できる程度の知識や経験を得たら、今度は教えてあげる側にまわろう。

[参考文献]


Last Update: 2005.06.12
H.Nakao

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