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Fake Proofs


偽証明[2004.05.31]

世間では、自分は数学が理解できないと信じられないほど、数学ができない人々がいるのである。 良くあるのは、未解決の難問(双子素数問題, Collatz予想など)や解決できているが証明が難しい定理(四色問題, Fermatの最終定理など)を、画期的な手法(多くは、初等的手法であるが)で証明できたと称する人々である。

もちろん、それらの自称"画期的な証明"は、取るに足りない誤りを多く含んでいる。 これらの人々は、自分で自分の証明の正しさ(誤り)を確認することができない。 仮に、その証明の誤りを指摘したとしても、それらは全く理解されない可能性が高い。 多くの場合、大学の講究などで数学の基礎的訓練を受けていないことに、大きな原因があると思う。 従って、これらの人々を正しい方向に進むように導くことは、事実上困難である。

偽証明を公開していれば、数学を理解できないことが明らかとなり、これらの人々と数学の議論をすることは全くの無駄であることが分かる。 では、そのような偽証明を見つけたときは、どうすれば良いか? 一番良いと思われる方法は、これらの人々を相手にせず無視することである。

数学の世界では、"偽証明は100万回唱えようとも、偽証明のまま"である。



Last Update: 2005.06.12
H.Nakao

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