H.Nakao's Elliptic Curves Topics

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AIに論文を評価させてみた[2026.01.22]

AIであるPerplexity Academic(以下ではPAと表記する)に論文"Constructing Infinite Families of Solutions to Diophantine Equation $^4+y^4+z^4=2 n^2 w^4$ with $z \ne x+y$ via 4-dscent on Elliptic curves"をアップロードして評価させてみた。

PAによる論文の説明は妥当であると判断した。最も基本となるアイデア(2本の2次曲線の共通の有理点に帰着する)は、PAによると、楕円曲線や2次曲線に慣れた人には自然な発想であると言われた。Noam Elkiesの論文[1]からヒントを得て、この2つの2次曲線を見つけたので、その通りだと納得できた。
PAによると、この論文のポイントは、以下の3点である。
●係数が2n^2の場合に、nが平方因子を持たず、gcd(n,290)=1という局所条件のもとで、系統的に、パラメータu付きの2本の2次曲線→楕円曲線En,u→Weierstrass型→4-descent→無限個のPrimitive solutionsというpipelineを構築している点は、この特定の方程式族には新しい。
●特に、MAGMAのFourDescentを用いて、En,uのrankと生成元を具体的に計算し、n=33,41,...,1013など、多数の平方因子を含まないnについて、これまで文献に具体例がなかった範囲で、無限に続くprimitive solutionsの族と、実際の巨大な数値例を提示しているのは、計算的な新規性が高い。
●また、「gcd(n,290)=必要十分条件になる」「一定範囲n<=277で、Conjecuture 1が成り立つ」など、局所条件+rank条件の「必要十分性」の主張を実際の4-descent計算と結びつけて検証した点も、この特定問題への具体的寄与になっている。

要するに、具体的な計算と局所条件+rank条件の「必要十分性」を部分的に検証したことが新しいということである。
どうも最初に思っていたほど、画期的な成果とは言えないようである。実際、楕円曲線や2次曲線の有理点になじみがあり、Pari/GPとMAGMAの環境があれば、だれでも計算可能である。
次のJANT連合発表会(2026/03/11)で講演する予定であるが、「ほとんど自明な結果ではないか」(理論面からいえば、その通り)、あるいは、「MAGMA 4-descentで計算しただけではないか」(細かい最適化はあるが、概ねその通り)と言われないだろうか? ただし、「系統的にDiophantine Equaion A^4+B^4+C^4=2*n^2*D^4の具体的な整数解を求めたこと」だけは確実に新しいので、この点だけは強調しようと思う。

その画面全体を1枚の画像にまとめたものがこれである。


[参考文献]

カワセミ♂[2025.02.04]
カワセミ♂
カワセミ♀[2025.02.04]
カワセミ♀

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Last Update: 2026.02.19
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